puppeteer 13.5.1

puppeteer 13.5.1がリリースされました。

さっそくリリースノートを見ていきましょう。

Bug Fixes

・waitForNavigation in OOPIFs

https://github.com/puppeteer/puppeteer/releases/tag/v13.5.1

今回はバグ修正のみでした。

ところで「OOPIFs」は「out-of-process iframes」の略です。即ちiframeを別のプロセスでレンダリングするという意味です。ご存知の通り、HTMLにはiframeを記述することで別のサイト(ドメイン)のページを表示することができます。

従来よりこれはセキュリティ上の問題となっていました。例えば、親ページで処理されている情報(クッキーだったりJavaScriptのオブジェクトだったり)を、セキュリティホールを突いてiframe側が意図しない方法で抜き出すようなことがありました。こういった問題を事前に回避するた、CORS(オリジン間リソース共有)などで明示的にリソースを共有する・しないを指定するようになったのです。

話を戻すと、HTMLやJavaScriptの世界では確かにデータが漏れないようにしていますが、それを更に強化する方法として考え出されたのがOOPIFsです。そもそもiframeを別の(ブラウザ)プロセスで処理させることで、メモリ空間を分けてしまうという考え方なわけです。

Webセキュリティを第一に考えているGoogleのChromiumならではの機能でした。そのうちChromeにも降りてくるんじゃないかと思います。

hideishi

艦好きをこじらせたダメ社会人。毎日楽しくbashとphpとjsと、最近はluaも書いています。三年振りにUKから帰国。新米指揮官@ドルフロ。TRPGではFEARゲーが好き。

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