Song without wordz
Scene 6 - Kabuto
RL:美夜からです。舞台のセッティングをしてください。
美夜:まずは自宅で準備をしてるってところで。
RL:ではシーン6は美夜の自宅から。シーンカードはカブト。
美夜:家からヒルコ関連の追加情報を調べる。〈社会:ウェブ〉で16。
RL:ウェブ上で調べものをするということですね。追加情報というのはどういう情報ですか？
美夜:んー、ヒルコ達が今どこにいるかとか。とにかく現状の把握がしたいのよ。
RL:ヒルコ達は現在C.F.C.の研究所で検疫を受けているという話です。検疫は1週間ぐらいの予定。
美夜:原因から探る方がいいかな。じゃあさらに風土病について調べます。〈社会:ウェブ〉で21。
RL:ウェブ上の調査では噂レベルでしか情報はありませんが、一年前に大規模な流行がおこり火星ヒルコの約7割が死亡。そのためにむこうの基地を引き払って、地球へ降りてくることになったという話です。
美夜:症状は？
RL:あまり詳しい話は出ていません。高熱や下痢、斑点等の症状が出て死に至ると言われていますがかなりあいまいな感じですね。死亡率がほぼ100%という話だけが先行しているようです。
美夜:ふーん。
RL:そしてこれらの情報は今までメディアでは扱われていませんでした。
美夜:なるほどねー。おかげで仕事も来るってものか。
RL:他にやることはありますか？
美夜:オーナー（御堂真黄）に電話します。
RL（真黄）:「真黄だ」
美夜:「あ、オーナー。三田のおじさんから仕事もらったからさ、しばらくそっちお休みするね」
RL（真黄）:「それだけか？」
美夜:「あとさー、そういうわけだからID用意してほしいんだけど」〈おねだり〉で21。
RL（真黄）:「しょうがないな。給料から引いとくぞ」
美夜:「う……」
RL（真黄）:「冗談だ。気をつけろよ」
RL:すぐに偽造IDが届きます。
美夜:化粧をして装備をまとめたら家を出る。
RL:舞台裏。
フォボス:足だけ用意しておきます。〈売買〉9。
ガイ:美夜に連絡して風土病の話を聞く。
RL:どうします？
美夜:べつにいいよ。
RL:ではこのシーンで出た情報が手に入ります。（月霜に）そちらは？
月霜:何もしない。
RL:しませんか。
月霜:動かないことが伏線になることもあるのよ。
Scene 7 - Kuro-Maku
RL:次、フォボスのシーン。セッティングをどうぞ。
フォボス:どの辺だろう。スラムにでも探しに出たところかな。
RL:ではスラムの裏路地。シーンカードはクロマク。
フォボス:どうしますかね。月霜さんあたりにでも連絡を取りましょうか。
月霜:こちらから登場します。
RL:どうぞ。
月霜:〈社会：ストリート〉で13。むこうの路地から電話を切って溜め息をつきながら登場。
フォボス:気付かないまま途方に暮れてましょうか。
月霜:フォボスの姿に気付いてじーっと見つめる。
フォボス:視線に気付いて振り向く。「おや月霜さん、こんなところで」
月霜:「あんたの方こそなんでこんなところにいるのよ」RL、私は火星ヒルコがN◎VAに来てることは知ってるの？
RL:判定してみてください。
月霜:〈社会：N◎VA〉で18。
RL:C.F.C.の研究所で検疫を受けているというところまで知っています。
月霜:「なんでC.F.C.の研究所から出てきてるわけ？」
フォボス:「検疫なんてただの飾りですよ。それよりちょっと困ったことがおきたんで人探しに出てきたわけです」
月霜:「ふーん、人探しねぇ」
フォボス:「この辺で5歳ぐらいの女の子を見ませんでしたか？」
月霜:ところでさっき見た女の子の髪の色は？
RL:緑でした。
月霜:普通だよね？
RL:N◎VAでは普通ですね。火星上ではヒルコ以外は髪を緑に染めてはならないという暗黙のルールがあったと思いますが。
月霜:（時計を見て）「3分ぐらい前までここにいたのよね」
フォボス:「おいこら！」
月霜:「電話に出てる隙に連れていかれてしまったけど」
フォボス:「どこの誰が連れていったんだか……」
月霜:ここらへんの公衆DAKは生きてる？
RL:生きてます。
月霜:さっきの画像データが残ってれば拾っておきたいんだけど。
RL:〈トロン〉でどうぞ。
月霜:15。
RL:いかにもレッガーという感じの男達が映っています
月霜:「こいつらね」
フォボス:パッと見て所属なんかはわかりますか？
RL:見た感じどこにも属さない食いっぱぐれ者の類ですね。
フォボス:あとは車の車種なんかを。
RL:取り立てて特徴のないセダンですね。車種の特定は一応可能です。
月霜:「こいつらから洗ってみる？」
フォボス:「手伝っていただけるんですか？」
月霜:「騒ぎをおこさないように頼まれてるのよ」
フォボス:「まるで私が騒ぎをおこしていると言わんばかりですね」チーム結成でいいですか？
月霜:OK。
RL:舞台裏。
ガイ:（美夜に）先にどうぞ。
美夜:〈コネ：リーンフォース〉〈おねだり〉の組み合わせでシミュラクラムをもらう。
RL:ではリーンフォースはシミュラクラムを強奪されました。
ガイ:手が悪い。ラッキー元先輩に話を聞こうとして失敗。
RL:舞台裏でなければ「今ヒルコ事件で忙しいのよっ！」と言われてるところですね。
ガイ:それについて聞きたいんだよ……。
Scene 8 - Fate
RL:次のシーン、ガイ。
ガイ:検疫を行っている場所はわかるのか？
RL:タタラ街に建てられたC.F.C.の研究所です。
ガイ:そっちに向かう。
RL:わかりました。シーンカード、フェイト。場所はタタラ街のC.F.C.研究所。
ガイ:とは言ったけどRL、今回の件は極秘捜査でいいの？
RL:極秘というよりも捜査ではないことになっています。
ガイ:やべ、どうしようか。入れないじゃん。周りに人はいる？
RL:タタラ街でも外れの方に建てられているので閑散とした感じです。遠巻きに囲んだトーキー達の他には人影は見当たりません。
ガイ:入る前に調べておく必要があるな。〈コネ:御堂葵〉で火星ヒルコのデータを送ってもらう。11。
RL:セキヤ報道で《暴露》されている範囲のことはわかります。一般的には火星開発用に開発されたヒルコのことです。酸素が少ない環境下でも活動できるように体内に葉緑体を持っています。
ガイ:風土病に関しては美夜からもらってるし……、特に問題がおこらなければこれはこれでいいんだよな。
RL:問題がおこらなければ、ですね。
ガイ:まだ問題はおこってないよなぁ。一応C.F.C.の方にどんな検疫を行っているのかブラックハウンドの名前で聞いてみよう。できる？
RL:判定してみてください。〈交渉〉か〈社会:企業〉。ブラックハウンドの名前を出すなら〈社会:警察〉でも可。
ガイ:〈社会:警察〉で7。
RL:門前払いですね。
ガイ:ブラックハウンドの名前出してるのに！？
RL（職員）:「ブラックハウンド本部に問い合わせをしたところ、休暇中と伺っておりますが」
ガイ:「とほほ……」
RL:舞台裏。
月霜:〈社会:ストリート〉でさっきの車の行方を追います。13。
フォボス:同じく。16。
RL:うしろだてのないチンピラなので情報屋が簡単に売ってくれますね。スラムのボロアパートに潜伏しているようです。
月霜:アドレスの取得ってことでいい？
RL:OKです。
美夜:N◎VAに火星ヒルコが来たとして、C.F.C.が検疫を行うのが正しい対応なのかどうか調べます。
RL:企業倫理の問題なので〈社会:企業〉でどうぞ。
美夜:〈社会:メディア〉じゃダメ？
RL:うーん、まあいいでしょう。
美夜:16。
RL:風土病を持ち込まない、という点では正しい対応だと思われますが。
美夜:そっかー。
Scene 9 - Vasara
RL:月霜のシーン。
月霜:チンピラのアジトの扉の前。
フォボス:チームを組んでいるので同行します。
RL:スラムのボロアパート。シーンカードはバサラ。
月霜:「中の様子はわかる？」
フォボス:〈知覚〉で15。
月霜:8。
RL:中に数人の気配が感じられます。
フォボス:「いますねぇ」
月霜:このアパート、DAKは動いてる？
RL:運だめしでいきましょう。山からダイヤを出してください。
月霜:はずれ。
フォボス:「なんも考えんと踏み込みますかねぇ」
月霜:「できれば安全策を考えたいところだけど」
フォボス:「荒事できないわけじゃないでしょう？迅速さの方が大事だと思いますが」
月霜:「火星人は荒っぽいわね。もっと綺麗な仕事はできないのかしら？」ドアを蹴り開けます。
RL:その瞬間に《天変地異》が発動します。
月霜:え？
フォボス:は？
RL:激しい地震でアパートが全壊。瓦礫の中央に先程の少女が1人立ちつくしてます。
RL（少女）:「助けなきゃ。みんなが危ないわ」
RL:少女は気を失って倒れる。ここでシーンが切れます。
月霜:「やっぱり火星人は荒っぽいわ……」
文責：柚木千夜