やみなべと陰謀


Research Phase 9 - Manikin


紫嵐:「で、どうなさいます?」
RL:? ……誰と話してんの?
紫嵐:ジャン・バルロワ。
RL(ジャン・バルロワ):オー、イエー。オー、イエー。「困りましたな」
紫嵐:「このままだと中華街に潜入の必要性が出てきますが?」
SR:「単独でのスニーキング・ミッションだ」

一同爆笑。「メタルギアソリッド」ネタ。良いゲームですな、アレは。

紫嵐:「軍では難しいでしょう」
RL(ジャン・バルロワ):「外交問題にはしたくない。こちらの実働部隊は退かします。人数がいては目立つでしょうから。しかし、手を引くワケにもいかないのですよ。なにかと上がうるさいのでね」チラリとそちらを見る。
紫嵐:「はい、わかりましたやりましょう」とは言うものの、潜入手段がないんだよね。
SR:誰かが潜入したらそこで登場判定。
紫嵐:(笑)。わかってますよ。

なんて素晴らしいルールだ、登場判定(いや、マジで)。

紫嵐:「じゃあ、やれるだけのことはやってみましょうか。地図は用意できますか?」
RL(ジャン・バルロワ):「ええ」
紫嵐:「できれば、下水の地図まで欲しいのですが」
RL:手配してくれます。
紫嵐:<裏ルート><売買>で自分でも独自にF.E.I.R.から地図を入手します。そして、ジャン・バルロワが用意してくれた地図と見比べてみます。
RL:いくつか異なっているところがあるよ。
SR:なにー! ジャン・バルロワが裏切った。
ICE:おいおい。
紫嵐:そっちは、危険かな? うー、<コネ>がひとつのスートに固まっているのが問題なんだ。まあ、いいや。G.C.I.アーコロジーの中にある公園に向かいます。そして、そこで占いじじいに会います。
一同:ぎゃー!
SR:制御値超えてないからダメです、とか?
紫嵐:制御値超える必要あるのなら報酬点使いますよ。
RL:じゃ、使って。
ICE:ひでー。むしりとろう、という魂胆だ。
K太:高いよ。スートどこ?
紫嵐:【理性】。
K太:(ルールブックをめくる)31。いや、どこも高いね。おっ、【生命】低いぞ。
SR:【生命】で<コネ>取ってるってどういう関係だ?
ICE:イケナイ関係とか。
RL:うーん。弟子、かな?
K太:弾王でも持ってないよ、そんなん。
ICE:ひ孫とか。

御門忍がそうですな。いや、ひ孫かどうかは知らんが。まあ、ともかく血縁ではあるようですな。

紫嵐:えーと、31。
RL:じゃあ、なぜか公園の片隅で花壇の端っこにでも腰掛けてぽけーっとひなたぼっこしている。
紫嵐:「ここにいると思っていましたよ」
一同:(笑)。
RL(占いじじい):「わしがまだマーリンと呼ばれておった頃……」
K太:誰だよおまえ?
RL:占いじじいのセリフです。パーソナリティーのとこに、ねえ?
SR:ねえ。
RL:まあ、じじいのたわ言です。ボケ寸前なのでしょう。
K太:失敬だな、失敬だな君は。
SR:「かつて、私が赤い彗星と呼ばれていた頃……」

しばし、シャアネタで盛り上がるわれわれ。

RL:シャアネタは多いに引くから止めよう。さあ、じじいのたわ言はともかく。
紫嵐:「その話なら結構。急ぎの用事なので」じじい話長そうですから。
ICE:おっ、進めた。
紫嵐:「アサクサに入りたいのですが」
RL(占いじじい):「アサクサ、とな」
K太:アサクサ?
紫嵐:あっ「中華街に入りたいのですが」間違えた。
RL(占いじじい):「あそこは今、物騒なようじゃのう」
紫嵐:「ええ、だからこそ必要性が出てきました」
RL(占いじい):「ほうか。ほうか。おまえさんも物好きじゃのう」じゃあ、ゲートを呼び出してくれる。

“幽屋”を使っています。

ICE:ペカペカペカーン! 「どこでもドア―!」

一同爆笑。しまった、リアルに想像してしまった。蒼くて丸いじじい(ポケット付き)。しばし、ドラえもんネタで盛り上がるわれわれ。

SR:「さあ、のび太君。ここが中華街だよ」ダダダダダッ! いきなりN◎VA軍に射殺されるドラえもん、もとい占いじじい。
RL:ああ、【生命】で撃たれたんだ。
SR:ああどらえもん、どらえもんがしんでしまわれた。
ICE:ああ、ドラえもんよ、死んでしまうとは田舎者じゃ。

いろんなネタがかぶっています。

紫嵐:「もうひとつ。頼み事をしてよろしいですか?」
RL(占いじじい):「なんじゃね?」
紫嵐:「ジャン・バルロワ氏にこれを」と言ってタロットカードの中からMOONのカードを取り出します。そして、ゲートの中に入るところでシーン切っちゃってください。
一同:
RL:占いじじいは首を傾げています。
SR:おーい。首傾げんなよじじい。
K太:オーサカM○●Nやりたいってこと?
紫嵐:MOONというのは、先行きの不安を表すカードです。
一同:なるほど。
K太:オーサカM○●Nやりたいんじゃないの?
SR:押すなあ。

しばし、オーサカM○●Nネタで盛り上がるわれわれ。あのシステムはどうだ、とか。あの付属シナリオはどうだ、とか。あまり売れなかったね……とか。まあ、いろいろ。

RL:じゃあ、舞台裏。
K太:“クロロフェリン”を買います。ドラッグです。1シーン制御判定に成功する奴です。
ICE:この達成値でN◎VA軍の中華街進駐について調べます。<売買><情報屋>で15。
RL:ジミー揚ピンチ。
一同:(笑)。
SR:おまえ、もうちょっとなんかなあ。
K太:何文字以内で知らせろ、というワケでもないんだから。
紫嵐:伝言は8文字以内でお願いします。
RL:じゃあ「ジミーヤンガアブナ」
SR:「アブナ」ってなんだー!
RL:うーん、なんか野菜? ほうれん草みたいな。おひたしにするとおいしいのです。
穂積:それで、ジミー揚さんはそのアブナが?
一同:嫌いなんです。
穂積:嫌いなんですか?
一同:嫌いなんです。
穂積:はあ。

S=Fリプレイ「アルセイルの氷砦」ネタ。

穂積:<コネ:マイケル・グローリー><交渉><根回し>14。現在のストリートの状況などを。
RL:ジミー揚危うし。
SR:だ・か・ら、どうなってんだー!
K太:おーい。もっと詳しく。
RL:具体的に? だってさ(G.F.誌を取り出す)、それしか書いてないんだもん。
SR:ホントだ。「危地に立たされたジミー揚」しか書いてない。
穂積:デーニッツは?
RL:消息は確認されていません。


Research Phase 10 - Tatara


RL:K太。
K太:現在、中華街のホテルにいるんですが。なんか、市外の様子はどうなっているんでしょうか? なんか、どこかでクーデターとかが起こってそこに取り残された在留邦人みたいになっているんだけど(笑)。
RL:それで、マスコミが緊急中継したりして。
K太:「現地と連絡取れました、なんとかさん、なんとかさん!」
SR:「はい、こちら現地のなんとかです。こちらは、現在市内は閑散と……」ドゴーン! 「ああ、爆撃です。爆撃がありました!」
K太:まあ、ともかく。
RL:まあ、軍はXランク市民を捕まえたりしています。
K太:私、実はX市民です。
ICE:「ルパーン! 逮捕するー!」
SR:なにー。
K太:まあ、ホテルにいるから大丈夫だよ。ハッハッハッ!

そのいわれなき自信の根拠は?

K太:じゃあ、プレイヤーは危険だってわかっているけどなあ(笑)。音羽さんに連絡取ります。
RL(音羽南海子):「なんだか、そっちは大変なことになっているみたいじゃないか」
K太:もう、ベラベラしゃべりますよ。
RL(音羽南海子):「そう、そんなことが……」
ICE:しらじらしい。
一同:それを言うなー!
K太:「いいんですか、このままほっといて」知らないフリをします。プレイヤーは知っているけど(笑)。「先を越されちゃいますよ」
RL(音羽南海子):「うーん、まあ……」
K太:「いや、なにかやれと言われても僕ひとりの力じゃなんにも出来ないんだけどね」
RL(音羽南海子):「デーニッツひとりの確保の為にここまで大掛かりな行動は起こさないでしょう。まあ、他に目的があるんじゃないかしら。デーニッツの件はついで、といったとこかしらね」
K太:「他の目的ねえ。それについては、どうお考えなの?」うー、ヤバイかな?
RL(音羽南海子):「……まあ、治安維持の為なんじゃないかしら」
K太:「そうですね。ハッハッハッ」
一同:お互いしらじらしいなあ。
K太:キャラクターは知らないから。キャラクターは青二才だから。
SR:アホ二才?
K太:青二才! 結局、どうすんの? また、デーニッツを追って走り回んのかい、俺は?
RL(音羽南海子):「うーん。まあ、そうね」
K太:ガーン! そうなのか「じゃあ、身分を証明するなにかを送ってくれないもんかしら?」
RL:じゃあ、偽造IDをくれます。
K太:あのさ、俺まだ判定もなにもしていないんだけど。
RL:うっ。……まあ、いいでしょう。

ああ、おまえはいつだってそうさ。ふーんだ。ふーんだっ!

K太:これで自由に動き回れるのかな?
RL:なにかしでかさなければね。
K太:とりあえず捕まったりはしない?
RL:うい。
SR:「おまえ、X市民だな?」≪真実≫。
K太:「はい」
一同:「はい」って言うなー。
紫嵐:いや、選択肢が「Y or y」。
ICE:いや、そこは≪完全偽装≫だ。「なに言ってんですか私はただの非合法工作員ですよ。……あっ」
SR:ダメじゃん。
ICE:あれえ?
K太:ともかく、デーニッツの行方を探すしかやることがない。<社会:ストリート>で報酬点突っ込むかな。21。
RL:ねぐらにしている廃ビルがわかります。
SR:そんな、あっさり。
K太:報酬点あんなに突っ込んだのに。もう赤字なのに。そこは、三合会のものなの?
RL:うーん。違うよ。
K太:じゃあ、バイクでそこに向かうよ?
RL:オーケーです。
K太:じゃあ、フル装備で。うーんと、辺りに気を配るよ。<知覚>で13。
RL:まあ、特に何事もなく。<セキュリティ>はあるかい?
K太:ないよ。じゃあ、堂々と乗り込みます。あ、バイクは降りますよ、当然ながら。
SR:そりゃそうだろうな。
RL:じゃあ、シーン切ります。舞台裏。
穂積:あのさ、傍受されているって、ポケットロンが傍受されているの? じゃあ、他のDAK回線使えば居場所バレないの、というか傍受されないの?
紫嵐:<スナーフ・アドレス>。
SR:一発やん、おまえ。しかも隊員やん、おまえ。バレバレだろ。というか、DAK回線のほうがヤバイんじゃないの。
RL:別にポケットロン捨ててないでしょう? 隊員のアドレスぐらいわかってるんじゃないのかな? それじゃないと指令できない。
SR(レンズ):「よーし、事件だ。竜二の奴を呼べ」
RL(御堂葵):「藤咲巡査のアドレスわかりません」
SR(レンズ):「なにー!」
RL(御堂葵):「そういえば、藤咲巡査新しいポケットロンに変えたって言ってました」って、あんた。
紫嵐:間抜けだ。
穂積:そうね。

まあ、御堂葵は<コネ:藤咲竜二>持っているけどな。

K太:<スナーフ・アドレス>で登場判定も面白いね。
ICE:というか、俺たちあんま登場判定しないよね。

いいルールなんだからもっと活用せいや、オイ。

紫嵐:<ヴィジョナリー><ホークアイ><スナーフ・アドレス>という汚いコンボも可能ですね。
ICE:<売買><情報屋>9。デーニッツの居場所を。
RL:わからないって。
穂積:<交渉><根回し><コネ:天津昂一郎>。進駐したN◎VA軍の指揮官は誰?14。
RL:宮月那芸です。
穂積:じゃあ、顔見知りだね?
SR:え? そうなの? 初耳だぞー。
RL:ちょいちょい(プロファイルを押収)。ホントだ。<コネ:宮月那芸>がある。
穂積:あのさ、この進駐は司政官の意思なの?
RL:さあ? そこらへんの指揮権ってどうなっているの? やっぱ、シビリアン・コントロールで司政官が指揮権というか、最高指揮権? 握っているのかな? まあ、知ってはいるんじゃないのかな。ええと、知っています。
SR:和泉藤嵩のパーソナリティに「責任は私が取る」ってセリフあるけど。
RL:まあ、その責任を追及するのは司政官でしょう。
ICE:でも、和泉藤嵩ってクグツじゃないですか。≪完全偽装≫使えるよねえ。
SR:責任取ってないじゃん。ズルイなあ。
一同:(笑)。
紫嵐:なにもしません。


文責:オサメン

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川を遡る?